ポケモンのデータで歴史を振り返ってみた

先月11/15に、任天堂から2年ぶりのポケモン完全新作「ソード・シールド」が発売されましたね!

https://www.pokemon.co.jp/ex/sword_shield/

なんと発売1カ月で『174.7万本』を突破です!Nintendo Switch向けソフトとしては歴代1位の初速で、2019年初のミリオンタイトル達成となりました。(記事執筆時点)

ポケモンは1996年に初登場してから今日に至るまで、子どもから大人まで絶大な人気を獲得してきました。「自分の推しポケモンがいる!」なんて人も少なくはないんじゃないでしょうか。かく言う僕もポケモンが大好きです。第一作目の「赤・緑」を子どもの頃にプレイしてから20年以上経ちますが、今でもそのときの高揚した気持ちを覚えていますし、当時から好きなキャラクターは今も好きです。新作が出るたびに「次はどんなポケモンが出るんだろう?」と気になってきました。

ポケモンは、これまでに様々なオリジナル作品、バージョン違いやリメイクが登場しています。なんとなくその辺を整理して、ぼんやり眺めてみたいなーと思ったのが今回の記事執筆のきっかけです。とくに目的もなく、ポケモンに関するデータを思いつくままに取ってきては、可視化しながらシリーズの過去を振り返ってみたいと思います。

ポケモンシリーズの派生図

各シリーズとそこから派生した作品の関連図をまとめてみました。

全体像

全体を一枚で表現すると、作品が多く非常に細かくなってしまいました。

シリーズ1~3のみ

シリーズ4~8のみ

オリジナル作品は、3~4年のスパンで発売されています。いずれも2つの別バージョンを同時にリリースされています。これら2つのバージョン間で、出現するポケモンやジムリーダーが違っていたりと、少しずつ異なる点があるのも、ポケモンの特徴の一つです。

また、ほとんどの作品で、3つ目のバージョンが時期をずらして登場します。ちなみに「XY」は唯一、マイナーバージョンも続編も作られませんでした。この理由は諸説あるようですが不明です。当時は「Z」が作られると期待していた人もいたのではないでしょうか。「XYZ」にしなかった理由は、もしかすると、”もう後がない”なんてことはないぜ!というメッセージだったのかもしれません。(分かる人は分かるネタ)

改めてみると、やはりシリーズの原点である第1作目が一番派生ソフトの数が多いですね。シリーズで唯一ポケモンの名前がタイトルに入った「ピカチュウ ver 」が売り出されたことも特徴的です。

シリーズの販売本数

シリーズ毎ソフト毎販売本数

いずれのシリーズもオリジナル作品は、国内で300万本以上販売されています(バージョン違い合算)。ほとんどの作品で後日登場する、3作目のマイナーバージョンはオリジナル作品の1/3~1/4程度の販売本数になることも読み取れました。

他のソフトと比較して、どのくらい売れたのか

ちなみに、ゲームソフトが300万本以上売れるということは、どれくらいすごいのかを少し調べてみました。こちらのWikipediaの記事を参照すると、国内で正確なデータが存在する1996年以降に発売されたゲームソフトにおいて、300万以上の販売 or 出荷しているものは36本しかありませんでした。また、その上位にポケモンシリーズが名を連ねており、スーパーマリオやドラクエ、モンスターハンターなど名だたる人気ソフトと肩を並べて、大ヒットゲームであることが分かります。

アニメシリーズについて

ポケモンといえばアニメも人気ですよね。

放送開始当初は、クラスメイトのほとんど(おもに男の子)が、ゲームをやっていましたし、アニメも観ていました。とにかく話題はポケモンづくしでしたね。このようなメディアミックスも人気を高めた理由の一つではないでしょうか。

TVアニメ

TVアニメシリーズは、基本的にはゲームのリリースに合わせて新シリーズが始まるという形で放映されてきました。

放映された話数は、本記事の執筆時点で累計でなんと1000話を超えています。ちなみに、これはテレビ東京の最長寿アニメ番組でもあるそうです。

劇場版アニメ

劇場版アニメは、本記事の執筆時点で22の作品が公開されています。

基本的にはTVシリーズと紐づいて劇場版が公開されてきましたが、20作目以降は、TVシリーズと紐づかない形で映画が製作されています。

また、2019年5月には、「名探偵ピカチュウ」というタイトルで実写化もされました。しかも、なんとハリウッド作品です。実は僕は映画館で鑑賞したのですが、ポケモンがリアルに表現されていて驚きました。毛並みや肌などがリアルに再現されていて(やや可愛さは失われていましたが笑)、「現実世界ではこんな感じなのかあ」というのが伝わってきました。ストリーもとても面白かったです。

なぜ愛されたのか?

子どもから大人まで、なんでポケモンはこんなに愛されたのでしょう。自分なりに解釈を得たいと思い、色々調べていたところ、Wikipediaのポケモン(ゲーム)の記事に共感できる言葉がありましたので紹介します。(原文を少し改変)

戦いや勝敗(ひいては生死)がある意味必然だったRPGで
・ 死の存在しないバトル(戦闘不能は死ではなく「ひんし(瀕死=死にそうな状態)」と表記されている)
・敵だったポケモンを仲間として捕獲し、また育て鍛えることができる
・スポーツマンシップに通じる健全さ
・ポケモン自体の多彩さと戦術的に奥の深い属性や能力や「わざ」
・プレイヤー同士が通信によって育てたポケモンで対戦したり、交換したりできる要素

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC_(%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0)

個人的な意見ですが、「死んでしまう」という概念がないという点については、たしかに良かったのかもしれないと思いました。子どもがプレイする上で、親としては安心できます。

また、やはり、ポケモンを集め、育て、鍛え、競い合う、という点では、スポーツや勉学にも通ずるところもあり、幅広い人に受け入れた要因の一つかもしれません。ルールがしっかりある点も良いですよね。

まとめ

今回は、とくに目的もなく、ポケモンについていくつかの可視化を行ってみました。子どもの頃に一生懸命プレイしていた懐かしさや、新たな発見があり、何と言いますか、、、楽しかったです。

ビジネスにおけるデータ分析は「目的が大切」と日ごろから思います。しかし時に、自分の好きなことや気になったことについて、あてもなくデータを見て可視化してみる。そこから自分なりの喜びを発見してほくそ笑む。そんな「楽しさ」を大切にしてみるのも良いかもしれませんね。

次は、ポケモンのキャラクターに着目した可視化をやってみたいな~。

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